|
ツツジ |
|
ツツジ科ツツジ属の低木〜小高木。常緑のものと落葉のものがあり、花の大きさ、色はさまざまで、世界に約850種、日本に40〜50種が自生する。 |
|
花の美しいものが多く、古くから栽培され、また多くの栽培品種がつくられている。分類のむずかしいグループで、円形鱗状毛の有無、花芽の位置、数、花芽の中の花の数、混芽の有無などによって分類されるが、例外も多い。 |
|
日本の野生種はふつう次の9群に分けられる。 |
|
|
|
1.芽の中で葉が内巻きにたたまれ、枝や葉に円形鱗状毛があるもの。 |
|
これには常緑で、花芽が1個頂生し2個以上の花が開くヒカゲツツジ群と、落葉で花芽が1〜4個頂生し、それぞれが1花を開くゲンカイツツジ群がある。 |
|
2.芽の中で葉が外巻きにたたまれ、若枝や葉に円形鱗状毛のないもの。これに7群がある。花芽が1〜数個側生するのがバイカツツジ群。 |
|
花芽が枝端に頂生するものでは、 |
|
a. 花が頂生の花芽に生ずるもの |
|
葉が革質で常緑のシャクナゲ群、葉が薄く落葉性で、花冠が筒状、放射相称のオオバツツジ群と、花冠が漏斗(ろうと)状で広く開き、左右相称のレンゲツツジ群がある。 |
|
|
b. 花が頂生の混芽中に葉とともに生ずるもの |
|
葉が春に出て冬を越さず、3〜5個やや輪生するミツバツツジ群と、葉が春と秋に出て、秋葉が冬を越し、幅の広い毛のあるヤマツツジ群がある。 |
|
|
以上は花序が散形、散房状をなすが、総状花序をなすものにエゾツツジ群がある。しかしこれは他の性質も多少違うので別属とする説もある。 |
|
以上は広義のツツジであるが、シャクナゲ群は別に扱われることが多く、また庭などに植えられる狭義のツツジはほとんどがヤマツツジ群で、ヤマツツジ、キリシマツツジ、ミヤマキリシマ、サツキ、コメツツジ、モチツツジ、キシツツジなどがある。 |
|
園芸品種もクルメツツジ、オオムラサキ、シロリュウキュウツツジ、ムラサキリュウキュウツツジ、セキデラなど500種以上といわれるが、特にサツキとミヤマキリシマからは多くの品種が作られている。 |
|
花期が1ヵ月ほど遅いサツキは園芸的に区別して扱われることも多い。またアザレアは外国種として著名。 |
|
なおツツジ類の材は緻密(ちみつ)で細工物などにもされる。 |